ボールをもらう前に、見えてる?

サッカーでパスをもらう選手を見ていると、うまい選手と、そうでない選手の違いがはっきり見える瞬間があります。

それは、ボールが来てから考えているか、来る前から考えているか、という違いです。

ボールをもらってから周りを見て、次にどうするか判断する選手は、どうしても一歩遅れます。相手にはすでに読まれていますし、選択肢も限られてきます。

一方で、機能している選手は、ボールが来る前に周りを見ています。誰が空いているか、相手がどう寄せてくるか、それを事前に把握した上でボールを受ける。だから、もらった瞬間にはもう次の動きが決まってきます。

この差は、能力の差ではありません。見るタイミングの差です。

同じことは、他のスポーツでも日常の仕事にも、当てはまります。

自分の仕事が終わってから周りを見渡す人と、作業の合間にパッと周りを見渡す人とでは、見えている景色がまったく違います。後者は、優先順位は何か、誰が困っているか、自然と目に入ってきます。特別なことをしているわけではなく、ただ「見るタイミング」が早いだけです。

體・研究所で選手たちに伝えているのも、この視点です。

技術を教える前に、まず見る習慣をつくるという観察力を高めてください。ボールを持っていない時に何を見ているか。プレーとプレーの間に何を感じ取っているか。この積み重ねが、いざという場面で機能する選手を創ります。

見る力は、才能ではなく習慣です。

だからこそ、日々の練習の中で「今、何を見ていたか」を振り返る時間を大切にしています。それが、試合で機能する選手を育てる近道だと考えています。

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