中学生の指導で一番難しいこと

技術を教えることより、ずっと難しいこと

中学生を指導する中で、「一番大変だ」と想うことがあります。それは、技術の習得でも、體力づくりでもありません。

「何のために練習しているか」を、意識させ続けることです。

目標は、持つことより「持ち続けること」が難しい

中学生は、目標を持つことができます。シーズンの初めに「県大会に出たい」「全国を目指したい」と話してくれます。その言葉に嘘はありません。

でも、日々の練習の中で、その目標はあっという間に薄れていきます。つらい練習が続く時、うまくいかない時、目標は頭の片隅に追いやられてしまいます。氣づけば「なんとなく練習している」状態になっていることが、どのチームにも起きています。

パフォーマンスを上げることより、意識を保つことのほうが大変

パフォーマンスを上げることより、目標への意識を保ち続けることのほうが、指導者としては何倍も大変です。

技術を教えることには、正解があります。フォームを修正する、練習メニューを組む——これらは指導者の知識とスキルで対応できます。でも、選手の内側にある「なぜやるのか」という感覚を灯し続けることは、もっとも地道で終わりのない作業です。

目標と今の距離を、繰り返し確認させることが指導者の仕事

では、どうするのか。

声をかけ続けること、場面ごとに「なぜこれをやるのか」を問い直すこと、目標と今の自分の距離を定期的に確認させること——これらは地味で、派手さのない積み重ねです。

でも、この作業をどれだけ丁寧にできるかが、チームの伸びしろを決めます。「意識を持続させる」ことができる指導者と、できない指導者では、同じ練習をしていても、選手の成長の速さがまったく違ってきます。

私は選手達に、なぜやるのかを、忘れないような声掛けを話の中に混ぜています。

どれだけ優れた練習メニューも、目標を見失った選手には届きません。逆に、目標を持ち続けている選手は、多少環境が整っていなくても、自分で考えて伸びていきます。

選手の「なぜ」を守り続けること、それが、指導者としての自分の在り方だと思っています。

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