カテゴリ:思考と技術 URLスラッグ:deep-breathing-posture
中学校野球部での出来事
先日、石川県の中学校野球部から依頼があり、診させていただきました。
とても意欲的で熱意があるチームだったのですが、そこで氣になったことがありました。
深呼吸をしてもらったところ、三分の一ほどの子どもたちが、しっかり吸えていなかったのです。
深呼吸は、特別なことではありません。誰でもできるはずのことです。しかし現実には、できない子たちがこれだけいる。そのことが、現代の子どもたちの體の状態を示していると感じました。
肋骨と背骨が動いていない體
深呼吸ができない原因は、肺の問題ではありません。
肋骨や背骨が動いていない體になっていることが、大きな原因です。本来、深呼吸をするとき、肋骨は広がります。しかし、日常的に姿勢が崩れた状態が続くと、肋骨も背骨も本来の動きを損ない、固まり動かなくなっていきます。
體が固まっている。その結果として、深呼吸ができない状態になっているのです。
正しい姿勢の手順の中に、深呼吸を入れる
私が正しい姿勢を伝えるとき、呼吸を手順の中に必ず入れています。
より立体的に立てるようになり、安定します。
また姿勢を整えることと、呼吸が深くなることは、切り離せません。正しく立てた時、體は自然と深く呼吸できるようになります。逆に言えば、深呼吸ができるかどうかが、姿勢が整っているかどうかのバロメーターにもなります。
正しい立ち方の手順
立ち方の手順は、次の4つです。
①足幅で立つ まず、安定した足幅で立つことから始めます。土台が安定しなければ、その上は整いません。
②骨盤の角度を調整する 骨盤の角度を整えます。前傾・後傾のどちらに傾いているかを意識し、安定した位置に調整します。
③頭蓋の位置を調整する 頭蓋の位置を定めます。土踏まずの上に頭が正しく乗ることで、體全体の骨格が整います。
④深呼吸をする 最後に深呼吸をします。
深呼吸は、體の機能のバロメーター
深い呼吸をしてみると、肋骨が動いているかどうか、正しく立てているかどうかが分かり、體の状態を知る指標にもなります。
さらには、酸素を吸うことは、がん抑制にも繋がります。がん細胞は低酸素環境を好んでエネルギー代謝を行いますから、體の隅々まで酸素を行き渡らせられるぐらい、大きな深呼吸が出来ることは利点だらけです。
それが浅い呼吸になってしまっている場合、それは體のどこかが機能していないサインです。呼吸を整えることは、體全体の機能を引き出すことにつながります。
まず深呼吸してみてください。それだけで、自分の體の今の状態が少し見えてきます。
