「実戦に弱い」を練習で変える
練習では動けるのに、試合になると力が出ない。そういう選手やチームは少なくありません。
試合で力を出せるかどうかは、練習が実戦にどれだけ近いかで決まる、ということです。
反復練習は必要です。ただ、それだけでは試合の流れの中で判断し、動く力は育ちません。そこで私が中学男子ソフトボールの監督として長年取り入れてきたのが、3チームに分けて試合をする練習法です。
3チーム練習のしくみ
方法はシンプルです。
全体を3チームに分けます。例えば1チームあたり5人前後になったとしたら、Aチームが攻撃のとき、BチームとCチームが合わさって守備に入ります。
これだけで、通常の紅白戦とは大きく違う練習環境が生まれます。
この練習の利点
全員が実戦経験を積める: ピッチャーをはじめ、あらゆるポジションのメンバーがまんべんなく試合の場面を経験できます。特定の選手だけに経験が偏ることがありません。
場面を設定して始められる: 最初からチャンスの場面でスタートする。最初からピンチの場面を設定する。こうした状況を意図的につくることで、その場面での判断力や対応力を集中的に鍛え練習することが出来ます。
メンバー構成で無限に応用できる: 誰と誰を同じチームにするか、守備の組み合わせをどうするか。メンバー構成を変えるだけで、試したいことが次々と生まれます。連携や相性を見るにも適しています。
チームスポーツ全般に応用できる
この3チーム練習の考え方は、ソフトボールに限りません。
野球はもちろん、バスケットボール、ハンドボールなど、チームで動く競技であれば同じ発想が使えます。人数や競技の特性に合わせてルールを調整するだけで、実戦に近い環境をつくることができます。
大切なのは、選手が「試合の感覚」の中で判断し、動く経験を積めるかどうかです。體の機能は、実戦の文脈の中でこそ引き出されます。
練習の質が、試合の質をつくる
反復練習には意味があります。ただ、それだけでは試合で使える力にはなりにくいです。
実戦に近い状況の中で判断し、體を動かす。その経験を効率よく積み重ね、選手は試合の流れを自分のものに出来るようになります。
3チーム練習は、そのための一つの手段です。シンプルだからこそ、どんなチームでもすぐに取り入れられ活かすことができます。この練習法を含め、體・研究所ではチームの実戦力を高めるための指導を行っています。「うちのチームにも取り入れてみたい」という方は、まずはLINEからお気軽にご相談ください。

