手の力みは、體の中心と繋がっていないサイン

先日、高校でソフトボール部のピッチャーをしている選手を指導しました。中学時代、私が監督を務めていたチームの教え子で、あれから何年も経った今も、こうしてご縁が続いていることを嬉しく想います。

彼のピッチングを見て、まず感じたのは「出力とボールコントロールが噛み合っていない」ということでした。力を込めているのに、それがボールに伝わっていない。けれど、フォームを技術で直しても解決しません。原因は、末端と體の中心が繋がっていないことにあります。

確認のために、仰向けでバランスボールを抱えて転がることをしました。案の定、うまく転がれません。これは體操能力の問題ではなく、體全体の感覚——自分の體をどこにどう預けるかという感覚——が育っていないサインです。ピッチングという一見複雑な動作も、根っこにあるのはこの基本的な感覚です。

そこで、バランスボールトレーニングをとりいれ、不安定な土台の上で體を支えることで、末端に力を込めずとも中心が体を支えられる感覚を、體に思い出させていきます。

結果、末端の力みが落ち着き、ボールコントロールの精度が上がりました。力を抜くべきところで抜けるようになった、ということです。

ただし、まだ課題は残っています。腰が決まっておらず、力強さそのものが不足している。これは中心の安定と出力の両方に関わる、次の壁です。末端が整っても、土台が定まっていなければ、本当の意味での機能どおりの投球にはなりません。ここから先が、彼の伸びしろです。

體は、末端だけを直しても変わりません。中心とのつながりを取り戻して初めて、力は正しく伝わります。

ご自身やお子さんの動きに、同じような噛み合わなさを感じたら、競技を問わず一度體をみせに来てください。
LINEで氣軽に相談する

メッセージを入力…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA